選定基準は主に3つあります。
1.コンサル会社の支援実績企業の特徴が自社とマッチしているか
自社が目指している組織像と近い企業への支援実績や知見があるコンサル会社を選ぶことです。
例えば大企業のように綿密に計画を立て目標を達成していく会社とITスタートアップに多くみられるようなアジャイルに組織が変わっていく会社とでは目指す組織像は変わってきます。
つまり目指す組織像によって人事評価制度も各社により異なります。
弊社は、従業員規模が20名~200名前後のITスタートアップの企業でOKRや1on1、リアルタイムフィードバックの概念を用いて、よりアジャイル的、機動的にマネジメント評価をしていく企業への支援を多く行なっています。またスタートアップ以外の会社様でも上記のようなスタートアップが行っているマネジメントを取り入れて、若手の離職防止、イノベーションの創出を行いたい会社様もご支援させて頂いております。
2.コンサル会社の支援範囲がマッチしているか
人事評価コンサルティング会社の人事評価設計の支援範囲は、各社によって異なります。評価制度を作って終わりという会社もあれば、運用も含めて定期的に支援する会社もあります。弊社は、評価制度設計と評価制度の運用のどちらもご支援しており、定期的なお打ち合わせやツールを活用しての支援も行っております。例えば、初期の評価制度は大きく作りこまずに、実際に運用しながらアジャイル的にツールを活用しながら評価を調整していくことも可能です。
3.コスト面がマッチしているか
最後はコストです。
大手コンサルティング会社に依頼する場合、数百万~数千万円のコストがかかることもあります。
大手のコンサルティング会社は単価が高く、コンサルタントの実力やクライアントがもっている事例実績から単価が設定されます。
また稼働工数や評価設計の範囲によってもコストが異なります。弊社ですと、一から評価制度設計をフルパッケージで設計するとなると約400万円になります。
つきましては、1つ目の選定基準にあるように貴社が目指している組織像と弊社の得意とする人事評価コンサルの領域がマッチしているなら、お力になれるかと存じます。
人事評価設計コンサルティングの内容について
人事評価設計コンサルティングにつきまして、3つのプロセスがあります。
1.現状分析と人事評価設計方針の策定コンサルティングを行う上で、まずはクライアント企業の現状分析を行います。具体的には、現状の人事評価制度の内容、組織構成、事業計画、会社のMVV、大切な価値観などをヒアリングし、今後どのような組織にしたいのかといったマネジメントインタビューを実施します。そしてヒアリング内容や現状分析に基づき人事評価制度ポリシー(会社の目指す人材像、評価制度の方向性)を策定していきます。
2.人事評価制度の概要設計
策定した人事評価制度ポリシーを基づいて、以下の3点について概要設計を行います。
①等級
スタッフ、リーダー、マネージャー、役員といったグレードや階級を設計します。
②評価
評価項目(成果、行動、スキル、勤務態度など)や評価スパン(年次、半期、月次単位など)を決めて、どのような基準と期間で評価をするのかを設計します。
③報酬
等級に基づく基本給や報酬テーブル、賞与、通勤手当などの各種手当を設計します。
3.人事評価制度詳細設計
最後に概要設計を基に、より詳細な評価制度に落とし込んでいきます。
①等級
等級の種類 等級の定義、昇級や降級の条件などを設計します。
②評価
OKR、MBO、コンピテンシー評価、バリュー評価などの具体的な評価制度を設計します。
③報酬
等級ごとの基本給設定、賞与基準の算定などを設計します。
上記のような3つのプロセスで評価制度設計をコンサルティングしていきます。
通常、人事評価設計に要する期間は約3か月~半年です。
つきましては、もし来年4月から新人事評価制度を導入・運用するのであれば、12月中にはコンサルティング会社を選定しておく必要があります。